もはやピクニックとよべるのか?という疑問が頭をよぎりますが、ピクニックなんです。
ごはんやパフォーマンスを持ち寄るので、ピクニックです。
夏の夜のピクニック、と題しまして、今月は夕刻からの開催となりました。
残念なことに、直前にご予定が入ってキャンセルされる方が相次いで、
集まったのは4人。
・矢口さん
・月さん
・たんざわ
・ふたば
今までで一番こじんまりとしたピクニックになるかと思われましたが…
じゃん!
なんと、かつてないほどごはんパフォーマンスが豪華!充実!
気になるメニューは…
◆月さん
・クラッカー・アボカド・カマンベールチーズ・蜂蜜・アボカドでオードブル(おしゃれ…)
◆たんざわ
・にんじんの炊き込みご飯おにぎり・かぼちゃの煮物
◆ふたば
・ムサカ(ギリシア料理)・バゲット
これに、乾杯用のシードルと、ハーブティー、
そしてデザートにスイカを用意いたしました。
さすがにこれだけあればお腹もいっぱいになります。
《実演パフォーマンス》
大充実のごはんでしたが、今回はパフォーマンスもかなり充実しておりました。
まずは素敵な物語から。
◆月さん――自作(!!!)紙芝居の上演
絵の上手な月さん。自作の紙芝居を二つ披露していただきました。
今回のための描き下ろしである、イソップ寓話から題を得た「鷲とセンチコガネ」、以前にも別の機会に披露していたオウィディウス変身物語からの「ミダス王の伝説」。
「鷲とセンチコガネ」上演中
お気づきでしょうか、どちらも、古代ギリシアを題材としたものです。
衝撃の展開に次ぐ衝撃の展開、そして苦い教訓を残す「鷲とセンチコガネ」に、
SNSが幅を利かせる現代社会に警鐘を鳴らすかのような「ミダス王の伝説」……
大盛り上がりでした。
「人の恨みは恐ろしい…」ということと、
「ツイッターなどでうっかり考え無しに重要機密を呟いちゃダメ!すぐ拡散されるよ!」
という怖い教訓を現代に伝える二作
物語の情景を伝えるイラストの場面選択や視覚化が巧みで、笑ったり、慄いたりしながら楽しく拝見しました!
いやいや、本当に名作紙芝居でございました。
新作に期待!
◆矢口さん――フィリピンでのワークショップのお話
つい先日までフィリピンに赴き、PETA( Philippine Educational Theater Association)のワークショップを受けてきた矢口さん。
その大変を、様々なお土産と共に語っていただきました。
フィリピンのスラム街の暮らしから、職人たちの様子、夜の町で遭遇した怖い出来事から、夢とは?芸術とは?について考えさせられる深いお話。
夢を持つのは苦しい――――実際に出会った、家計のために夢を断念せざるを得ない若者の涙や、人々の暮らしぶりから導き出された、ワークショップの最後に作られたパフォーマンスのお話が感動的でした。
(その際に作られた歌も披露してくださったよ!)
まだまだフィリピンでの面白いお話はたくさんあるそうで、
またの機会に伺うのが楽しみです。
ワークショップで作成した色とりどりの巻物。
ワークショップの内容が伝わりました。
◆ふたばとたんざわ――鉱物を使った物語劇
合同パフォーマンスをいたしました。ふたばが書き下ろした魔女にまつわる物語を、登場人物たちを鉱物に割り振って、たんざわが動かしたり、台詞を言ったり、二人で歌を歌ったり。
実は続き物です。続きはまた今度!
登場人物を演じた鉱物たち。中央が主人公。
お腹いっぱい食べて、じっくりパフォーマンスを堪能して、贅沢な夏の夜のピクニックでした。
次回は9月27日(土)、その次は隔月となって11月30日(日)の開催となります。
次回はテーマを設けまして、「本」にまつわるパフォーマンスをお待ちしています。