11月のピクニックシアターのテーマは「ファンタジー」!幻想世界に縁を持つ旅人達が集まり、魔法に満ちたピクニックとなりました。
今回の参加者、もといファンタジーの旅人達は……
☆ゲスト!☆ フックさん(初)
月さん
みちさん
竜牙堂さん(初)
がきさん(初)
そして、コーディネーターの
ふたば
まりもさん(アシスタントをお願いしました!)
の七名でした!
ファンタジー、ということで、今回はファンタスティックなパフォーマンスが集まりました。
《たべもの・のみもの系》
◆フックさん
エルダーフラワーコーディアル
わたくしふたばも大好きな魔法のお花のシロップです!!!
エルダーフラワーには抗炎症作用があるため、ヨーロッパでは風邪や花粉症、インフルエンザ対策などに用いられています。
ちなみにエルダー(ニワトコ)には、悪魔祓いの力など神聖な力があると考えられていて、様々な儀式やおまじないに用いられています。
◆竜牙堂さん
ポテトチップス、マシュマロ
アメリカ大陸からもたらされた神の食べ物ジャガイモから生まれし奇跡のおやつ、ポテトチップスと、古代エジプトの王族がウスベニタチアオイの根をすりつぶして薬として使っていたというところに起源をもつ、天上の雲のごときふわふわお菓子、マシュマロ…!!!
◆まりもさん
食べられる宝石(琥珀糖)
大地の魔法で錬成した食べられる宝石!!!ウワーーー!!!ファンタジーおやつだ~~~!!!!
きらきらと透き通り、見た目はまるで宝石や鉱物のよう、口に入れるとほのかに甘く、しゃりっとした触感はまるで妖精のごはん……!
◆みちさん
ハーブティー
魔女の飲み物が来ました!!
プリニウスの博物誌にも記述がみられる、古くから徴用されてきたメディカル・ハーブであるレモンバーム、浄化や治癒の魔法の儀式に用いられるローズマリー、そして未知の力を秘めたルイボス……
ファンタジックなおやつを包み込む、爽やかで優しい味わいに一同ほっと一息。
◆ふたば
シードル、ラズベリー&ローズコーディアル、ガレット
燃える黄金のリンゴ酒シードル、木苺と薔薇を合わせた魔法のシロップ、そして修道院で作られたなんだか強そうでファンタジックなお菓子の三種を持ってまいりました。
《たべられない系》
◆フックさん
今回、特別ゲストとして参加していただいたフックさん。すばらしいインプロヴァイザーであり、先日、フックさんたちと一緒に「ファンタジーインプロ」のワークショップをしたこともあって、お声掛けしました。ファンタジー世界へのガイドさん!
【第6回中世ヨーロッパ関連総合展示会@川崎 レポート】
ピクニックに参加する前に、川崎でおこなわれていた中世ヨーロッパに関連した品々や活動の展示会に足を運んだフックさん。こちらの展示の内容を映像つきでレポートしていただきました。「西洋ファンタジー」と言った時にわたしたちが思い浮かべるイメージの源泉、中世ヨーロッパ……。甲冑を着た騎士たちの演武あり、羊皮紙や弓の販売あり、とても川崎とは思えない空間が広がっていたようです。ああ、鵞ペン……鎖帷子……
【インプロゲーム】
ファンタジーなインプロ(即興)ゲームを、フックさんにファシリテートしていただきました!
・ポートキー
ハリー・ポッターに出てくる、アレ。とはちょっと違いますが、その場にいる人々の思い出の力を使って、どんどん違う場所・シチュエーションに飛んでいく!
・ワンワード
ひとことずつことばを紡ぎ合って、奇想天外なお話がどんどん生まれました。ファンタジー!
◆月さん
【紙芝居 「ピュラモスとティスベ」】
2014年に舞台で上演した紙芝居(詳細についてはこちら)の、作者による再演!ロミオとジュリエットの元ネタである、ギリシア神話のファンタジックな悲恋をやわらかで切ないタッチの紙芝居に仕上げた月さん。ふたばによる竪琴の演奏のBGMを付けて、しっとりと読み聞かせていただきました。
桑の実が赤黒いのはね、現世では結ばれなかった恋人たちの血を吸ったからなんだよ……。
◆まりもさん
【ファンタジーとはなにか?SF・ファンタジー文学語り】
ファンタジーについて一家言をもつまりもさん!思い入れのあるファンタジーやSF小説をたくさん持ってきていただき、深く!熱く!語ってくださいました。
ファンタジーとは、単に魔法や願望が実現する世界というのではなく、この世の理がすべて無効化する恐怖を伴うものなのですね……!
◆がきさん
【紙粘土】
何にでも変化自在な魔法のアイテム!我々の手のうちからイマジェリーを開放し具現化させる魔法道具ですね。時間が足りなくて我々はこの魔法で遊ぶことができませんでした……
◆ふたば
【「ファンタジー」語源と用法の紹介、「呪文」についてのうたとおはなし】
ファンタジーということばをさかのぼると、古代のギリシア語の「見えるようにすること」という語にたどり着きます。それまで見えなかったものを見えるようにする仕掛けの一つが、ことばそのもの、魔法のかかった言葉でいうと、「呪文」です。
この呪文にまつわる、ヴィクトリア朝の愛らしい短編ファンタジー小説『魔法使いの娘の呪文』を、即興の歌を交えた朗読でご紹介しました。ことばって実現しちゃうからみなさんもくれぐれも呪文の扱いには注意!
誰の中にもファンタジーはきっとあるけれど、同時に、わたしたちはまだなにもファンタジーについて知らない、そんな気持ちになったピクニックでした、わたしたちの幻想世界への旅はまだ始まったばかり……!
さて、次回のピクニックは2016年1月31日(日)開催、
新年最初のピクニックなのでテーマは【初】です。
なんとピクニックシアター初の試み、お家をひとつ貸切にして、お抹茶をたててお茶会をしたり、その場でよるごはんを一緒に食べよう!鍋じゃ!!という、お茶会+鍋アフターパーティーピクニック(書き初めもあるよ)という、謎の企画盛りだくさんの会となります。
新年のパフォーマンス初めにぜひ足をお運びください。ご参加お待ちしております!